医薬品情報

ベンジルペニシリンカリウム

薬剤名

ベンジルペニシリンカリウム

概要

・ペニシリン系抗生物質、ベンジルペニシリンカリウムの製剤であり、ペニシリナーゼ産生菌を除くグラム陽性菌及びグラム陰性球菌などによる感染症に対して有効性を示す
・特にグラム陽性菌感染症に用いられる

代表的な商品

注射用ベンジルペニシリンGカリウム
注:20万単位、100万単位

構造

分類

ペニシリン系薬

作用機序

ベンジルペニシリンは、構造中にβラクタム環を有している。βラクタム環は、ムレインモノマーのD−アラニル−D−アラニンに構造が類似していることから、PBPに結合し、ペプチド鎖の架橋を阻害する。

適応症、用法・用量

<適応菌種>
ベンジルペニシリンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、淋菌、髄膜炎菌、ジフテリア菌、炭疽菌、放線菌、破傷風菌、ガス壊疽菌群、回帰熱ボレリア、ワイル病レプトスピラ、鼠咬症スピリルム、梅毒トレポネーマ<適応症>敗血症、感染性心内膜炎、表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、乳腺炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、淋菌感染症、化膿性髄膜炎、中耳炎、副鼻腔炎、猩紅熱、炭疽、ジフテリア(抗毒素併用)、鼠咬症、破傷風(抗毒素併用)、ガス壊疽(抗毒素併用)、放線菌症、回帰熱、ワイル病、梅毒

【用法・用量】
<化膿性髄膜炎・感染性心内膜炎・梅毒を除く感染症>
通常、成人には、ベンジルペニシリンとして1回30~60万単位を1日2~4回筋肉内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
<化膿性髄膜炎>
通常、成人には、ベンジルペニシリンとして1回400万単位を1日6回、点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜減量する。
<感染性心内膜炎>
通常、成人には、ベンジルペニシリンとして1回400万単位を1日6回、点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1回500万単位、1日3000万単位を超えないこと。
<梅毒>
通常、成人には、ベンジルペニシリンとして1回300~400万単位を1日6回、点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜減量する。

禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

体内動態

主に腎臓から消失する

副作用

1)主な副作用
血管痛、静脈炎、発熱、発疹、蕁麻疹、好酸球増多症、顆粒球・血小板減少症、貧血、肝機能検査値の上昇 など

2)重大な副作用
①ショックを起こすことがあるので、観察を十分に行い、不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
②溶血性貧血、無顆粒球症があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
③急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
④痙攣等の神経症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
⑤偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
⑥中毒性表皮壊死融解症(ToxicEpidermalNecrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
⑦出血性膀胱炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、頻尿、排尿痛、血尿、残尿感等の膀胱炎症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

作成日:2020/7/25
医薬品を使用する際には、必ず最新の情報を添付文書で確認するようにしてください。

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