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オーグメンチンとサワシリンの併用

1 オグサワとは

オーグメンチンSR配合錠とサワシリンカプセル(錠)を併用する処方を俗に「オグサワ」と言います。

<オグサワの例>
オーグメンチンSR配合錠250 3錠
サワシリンカプセル 250mg 3カプセル
1日3回 朝・昼・夕食後

<各製剤に含まれる成分>
オーグメンチンSR配合錠250
成分:アモキシシリン水和物250mg(力価)、クラブラン酸125mg(力価)
サワシリンカプセル250mg
成分:アモキシシリン水和物250mg(力価)


両剤には、アモキシシリンが配合されているため、両剤を併用すると、アモキシシリンが重複することになります。
では、この処方は不適切な処方であると言えるか……… っと言うと、実は意図してアモキシシリンを重複させています。


参考:アモキシシリン水和物、クラブラン酸カリウムについて
アモキシシリン水和物

合成ペニシリンで、グラム陽性菌、陰性菌の細胞壁合成を阻害し殺菌的な抗菌力を示す。しかし、使用頻度の増大に伴って耐性菌も増加しており、感染症治療上の問題となりつつある。

クラブラン酸カリウム

β–ラクタマーゼ阻害剤であり、β–ラクタマーゼの抗生物質分解作用を不可逆的に阻害する

2 オグサワが処方される理由

理由①
オーグメンチンの通常量(アモキシシリン水和物として、1日750〜1000mg(力価))は、肺炎球菌やインフルエンザ菌に対して推奨される用量(アモキシシリン水和物として、1日1500〜2000mg(力価))に比べ少ない。

理由②
オーグメンチンSR配合錠に含まれるアモキシシリンに対するクラブラン酸の割合(2:1)が多く、オーグメンチンSR配合錠を増量すると、クラブラン酸の量が過量となり、副作用として、消化器症状(下痢や吐き気など)が現れやすくなる。

 

①、②の理由より、アモキシシリンの量を増量するとともにクラブラン酸の量を抑えるオグサワ」が処方されることがある。

3 オグサワが処方される例

・βラクタマーゼを産生する肺炎球菌、インフルエンザ菌が原因菌の下記の状態
市中肺炎、中耳炎、副鼻腔炎
・犬や猫に噛まれたとき

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